まず、3Dプリンタを使用するにあたり、以下のどちらにするか決めなければなりません。
・市販の3Dプリンタを購入する
・3Dプリントサービスを利用する
池袋のヤマダ電機でいくつかの市販3Dプリンタを見てきました。色々置いてありましたが、コストパフォーマンスが優れ、店員さんにも勧められたのはダビンチ1.0A(XYZプリンティングジャパン株式会社)です。(2014年8月ごろの話)
また、ネットを使って3Dプリントサービスを請け負ってくれる業者さんを探したところ、 インターカルチャー(SOLIZE Products株式会社)さんが最適との結論に至りました。(こちらは2014年11月ごろの話)
そこで、ダビンチ1.0Aとインターカルチャーを比較してみます。
【価格】
ダビンチ1.0A:本体 希望小売価格 69,800円、カードリッジ(ABS)/1kg 4,000~5,000円
インターカルチャー:ガンダムの両脚の計70パーツ合計 40,900円
これは、私が実際に作成したガンダムの足の装甲データです。約70パーツで4万円かかりました。
【造形素材】
ダビンチ1.0A: ABS, PLA(カラーバリエーションあり)
インターカルチャー:ABSライク(エポキシ)、透明(エポキシ)、ナイロン、ポリプロピレン、他
【精度】 ※積層ピッチで比較
ダビンチ1.0A:0.1~0.4mm
インターカルチャー:光造形機(ABSライク、透明):0.15mm、粉末造形機(ナイロン、ポリプロピレン、ゴムライク):0.1mm
今回、結論を言うと私は3Dプリントサービスの使用を選択しました。
価格に関しては、ガンダムの両脚パーツが4万円ですので、全身を作った場合、3倍の12万円になると仮定します。よってダビンチ1.0Aのほうが優勢となります。一方、扱える素材数はインターカルチャーが優勢です。精度については上記の数字でほぼ互角ですが、実際に仕上がった造形物を比較した結果、インターカルチャーで作成したもののほうが精度が高い印象です。
採用した3Dプリントサービスのメリット、デメリットを以下に記載します。
3Dプリントサービスを採用した理由をお分かりいただけると思います。
3Dプリントサービスのメリット:
・高性能機を使用しているので、造形レベルが高い。
・高額の3Dプリンタを購入後、メンテナンスの必要がない(故障修理や清掃が不要)。
・いつでも最新・高性能の機器を複数使用可能。
・家に3Dプリンタとカードリッジを置く必要がない。カードリッジを買い足す手間も不要。
・素材が選びたい放題(より良い3Dプリント業者に替えることも可能)
・家で何十時間もプリンタを動かしっぱなしにする必要がない。
3Dプリントサービスのデメリット:
・高額
・納期まで数週間かかる
数ある3Dプリントサービス業者の中でインターカルチャーさんを採用した理由も以下に記載します。
・自動見積可能(ネットですぐに発注物の費用を確認できる)
・素材の物性表一覧がネット上で公開されている。(私は素材の重さと頑丈さを気にして、メイン素材はポリプロピレンを採用しています)
・実際に発注してみて、顧客対応がとても良いです。
実際にガンダムを作る場合、「3Dデータの作成」→「発注」→「納品物のロボットへの組込み」を部位単位(腕ごと、足ごと、ということです)に行いそれを繰り返していくので、発注費用も分割支払いになりますし(月1~2万ぐらいです)、納期の長さも特に気になりません。
というわけで、今後、3Dプリントサービスを多いに活用していくことになります。