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装甲設計のコンセプト

装甲設計のコンセプトをおさらいします。以下を意識してガンダムの装甲設計を行いました。若番のほうが優先度高です。

  1. 自分自身がカッコいいと思えるデザインであること。
  2. ロボットとしての機能を極力妨げないデザインであること。関節の稼働幅が広いこと、軽量化、モーターの熱放出など。
  3. メンテナンス性向上のため、接着剤をできるだけ使わない構造であること。スナップフィットできること。
  4. 塗装しやすいように竹串を挿す穴を設ける。

上記の2番は重要で、これを意識することにより、ガンダムに個性が宿ります。ロボットとしての実用性も考慮されたオリジナルのガンダムデザインが出来上がるというわけです。ものづくりをする人にとって、

こんなに嬉しいことはない。

わけです。公式デザインにこだわるという手法もありですが、今回は静態展示の模型ではなく”ロボットの製作”なので、現実的にSFアニメでは出来ることが出来なくなることもあるわけです。今回、それは仕方の無いこととして受け入れ、オリジナルのデザインを追加出来るという喜びを謳歌することで納得することにしました。

2016.6.14追記

この後、ご披露していく各装甲についてはパーツ分割がそれなり細かいことになっています。分割を大雑把にすれば、もっと軽量化も出来るのですが、今回は、

  • 分割を細かくすれば、不具合修正時の再オーダーも小サイズ部品、すなわち安価に出来る。
  • 製造を依頼するインターカルチャーさんにおいては、1オーダーあたり部品点数は制限なしで、縦横高さの寸法の中に干渉しないように出来るだけより多くの部品を配置することでコストを削減できるため、パーツは細分化したほうが全体として安く仕上げられる。

という理由があり、結果としてある程度パーツ分割が細かくなっております。

3D-CADの選定

で記載のとおり、3D-CADはフリーのDesign Spark Mechanical を使用しております。

 

以上っす。

Gallery-03 ガンダムフレーム

完成したガンダムの内部フレーム(ガンダムフレーム(笑))をご紹介します。手首は外部装甲も使って固定のため、この状態ではついていません。

2015.11.23撮影

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ガンダム立ちさせると、フレームだけでもポージングがキまりますよね〜

以上です。

Gallery-02 制作過程(下地処理完)

装甲のサーフェイサー吹き&磨き完了時の状態をご紹介します。(表面積が広く漏れなく凸凹なので、だいぶ時間がかかりましたね~)

2015.10.24撮影

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簡単ですが、以上です。

ガンダムフレーム改造の残課題

実は、、一つ大きな課題を残しました。すでに掲載している写真を見てお気付きの方もいるかもしれませんが、それは腕です。

khr3_arm

KHR-3HVで標準使用のサーボモータKRS-25xxのサイズのまま腕を構成すると、どうやっても前後方向の寸法が50cmガンダムの腕の中に収まりません。これを解決するには小さいサーボモータを使用するしかないのですが、近藤科学の発売しているサーボモータでは解決できるものがありませんでした。KRS-3204ICSやKRS-3304ICSが候補ではあるのですが、「電圧レベルがKRS-25xxと異なる」「DaisyーChain接続できない(ZHケーブルが使えない)」などの理由でそのままでは使用できません。ロボット本体のどこかに電圧変換ユニットを埋め込むという解決方法もなくはありませんが、それはそれで、

  • どこに埋め込む?
  • どうやって電圧変換ユニットを作る?
  • 電気的な改造を仕込むとなると予期しない誤動作で他の部品を故障させてしまう可能性がある

などの新たな課題が出てきます。近藤科学以外のサーボモータを使うにしても、ついこの間ホビーロボットを扱い始めた自分に解決できるのか全くわかりません。そしてこのような課題の解決にどれぐらいの期間と費用がかかるのか見当もつきません。

ガンダム開発計画のプロジェクト大方針で宣言したとおり開発期間は1~2年としており、ダラダラ作るつもりはありません。よって別のやり方でこの腕の太さをカバーすることを考えました。そのやり方とは、、

デザインで見た目の悪さをカバーする

です。すでにビームサーベルを背中から抜いて差し替えなしでサーベルを構えたいがために、バックパックやビームサーベルにオリジナルのデザインを施した後だったので、抵抗感はさほどありませんでした(がっかりさせてしまった方、、すみません…)。具体的には、強化パーツを追加しているイメージでGLC仕様の腕をデザインしました。それが以下です。

arm_design

クローズアップすると違和感は否めませんが、全体として眺めてみたらそこまで気にはならなかったので、このデザインで計画を進めることとしました。根本的な解決はまたの機会にさせて頂きたいと思います。(近藤科学(株)様、HV電圧の小型サーボの発売、期待しています!)

glc-statue

 

1.開発編(KHR-3HV改造)はここまでとなります。

2.開発編(ガンダム装甲設計)については、6月以降順次掲載予定です。

以上です。

[KHR-3HV]無線コントロールモジュール追加

KHR-3HVの改造としては最後のネタです。

ロボット本体を無線で手元のコントローラーから動かすための仕組みを作ります。

もう少し詳しく説明すると、無線制御アダプター(KRC-4GP)を本体のコントロールボードRCB-4HVに接続して、コントローラー(Logicool Wireless Gamepad F710)から無線で動かせるようにします。

こちらも近藤科学の公式改造でマニュアルがあります。

KRC-4GP 無線機搭載マニュアル

なお、近藤科学から最新のコントローラKRC-5FHと受信機KRR-5FHの組み合わせも発売されているので、そちらも使えるかもしれませんね(KHR-3HVのセットモデルもあるようです)。私がKHR-3HVを購入した時にはまだ発売されておりませんでした。