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動くガンダムに何をさせる?~ロボッ​トにできる事~

ここでは、近年の市販ホビーロボットを使って何をさせることができるのか、確認していきます。

まずガンダムにやらせたいことは、歩くこと。欲を言えば、人間が歩くように歩くガンダムです。アシモのように腰を落として、いかにも重心を気にしながら歩いているのはガンダムの動きではありません。

”ホビーロボット”、”人間のように歩く”、”KHR-3HV”あたりのキーワードで検索してみると、下記のサイトや動画にたどりつきました。

AI & Robot (動画)
使用ロボット:KHR-3HV
マイコンボード:自作

Dr.Guero様のサイト。C言語でプログラミングしているそうです。自転車乗ったり、綱渡りしたり、踊ったり全くもってアメージングですね!

V-Sido developer (動画)
使用ロボット:GR-001
マイコンボード:V-sido connect
OS:V-sido OS

アスラテック株式会社様が運営しているサイト。KHR-3HV は使用していませんがこちらも素晴らしい開発です。事前に入力しておいたプログラムを再生するのではなく、リアルタイムにロボットに対して命令可能で、リアルタイムにバランスをとっているとのこと。もはやどのような仕組みで動かしているのか理解を超えていますが、このままいくと鉄人の製作も夢では無さそう?

ろぼGーのブログ (動画)

Go simulation という物理演算ソフトを使ってモーションデータを作成しているようですが、とりあえず、①②のような専用コントロールボードや専用OS、プログラミングスキルがなくても、最終的にKHR-3HVの既成システムだけで歩行させることができているようです。

ここでお断りしておきますが、私はある程度の電気工作の知識はありますが、ロボット工学を専攻していた訳でもないですし、プログラミングもド素人です。専門スキルが必要そうな①②だけならいきなり挫折するところでしたが、③ろぼGーのブログ様に救われました。ロボット素人でもなんとかすることが出来そうな可能性を感じます。

実際にガンダムを人の如く歩かせることが出来るのかは未知数ですが、ここから先は実物で試さないとわからないことなので、事前検討としてはここまでにします。また歩行がどうにかできれば、その他のガンダムアクションはどうとでも出来そう(※飛ぶを除く)なので、次の検討にコマに進めていくことにします。


しかしアシモが発表されて10年以上たちましたが、ホビーロボットでもここまで出来るようになっていたのですね。なんとか人のように歩くガンダムを実現したいものです。

ベース機体(ロボット)の選定

動くガンダムを作るといっても、ロボット製作は未経験なので、まずは市販ロボットの市場調査から始めます。

幾つかのキーワードでググってみましたが、結果ROBO-ONEホームページの公認ロボットの中から選ぶのがよさそうです。
(しかし、ホビーロボットといっても値段が数万~20万円のレンジであり予想より遥かに高い。購入に躊躇しそう。。)

パッと見で、装甲を貼り付けてガンダムにできそうなスリム体型は近藤科学のKHR-3HVですね。

KHR-3HV をターゲットにしてさらに調べます。

  • KHR-3HV初披露の記事にて近藤科学の近藤社長が、本機はユーザーに自由にカスタマイズしてもらえるよう、スリムに設計しているという記事を発見。フルガンダムも夢じゃないとのコメントあり。
  • アキバのロボショップの店員さんに装甲を自作して戦わせるのに向いている市販ロボットは何かを聞いてみたところ、KHR-3HVがよいのではないかとの回答あり。
  • ネット検索でヒットする二足歩行ロボットはKHR-3HV関係が多いように思われる(つまり、設計の際に参考ネタが多いということ)

以上の理由により、ベース機体はKHR-3HV とすることを仮決定しました。

さらにこれから、実際問題としてガンダム化が可能なのかをシミュレーションしていきたいと思います。

因みに、ガンプラをベースにすることも考えはしました。ですが、人並みの二足歩行をさせることが目標の一つとなっており、関節動作の精密性が求められます。ガンプラを削りだしてサーボモータを埋め込むという手法は、精密性が確保できない可能性が高いです。
また調査の過程でロボットを動かすには、前述のとおり関節部にサーボモーターというモーターを組み込む必要があることが分かっており、モーターのサイズを考えると、40cm以上の身長が必要そうです。そうなると機体重量もかさむため、ガンプラベースでは強度が保てないと判断しました。転倒しただけで関節が外れるのは避けたかったので。
よってロボットバトルも可能な市販の二足歩行ロボットのフレームを採用するのが最善策との結論に至りました。