パーツ表面処理&下地処理

この記事では、3Dプリンタで造形した各種パーツを塗装する前に行う、表面処理と下地処理についてお話しします。

今回、インターカルチャーさんに3D造形を依頼した素材は、

  1. ポリプロピレン
  2. ABSライク樹脂(エポキシ)
  3. 透明(エポキシ)

の3つです。2,3については、通常のプラモデルと同様の下地処理で問題ないので、1.ポリプロピレン についてだけ説明します。(2,3の下地処理方法については市販ガンプラのHOWTOサイトをご覧願います)

とはいうものの、ポリプロピレンに対する処理も大差はありません。

目の粗いヤスリ(#400以下ぐらい)で表面を均し、その後は、パテやサーフェイサーで段差を埋めていくだけです。ただし、ポリプロピレンは通常のプラモデル素材と比べると弾性が高く、私の感覚では、あまり目の粗いヤスリでゴリゴリ削り続けても疲れるだけで、通常のプラスチックのように削れてくれません。なので、始めに全体的に軽くヤスリがけをしたら、段差埋めのパテやサーフェイサー処理に入って構わないと思います。

それでは、私の実施例を紹介しておきます。腕パーツの表面処理です。

↓3D造形が終わって納入直後の状態。3Dプリンタ造形物らしい段差がくっきりです。

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↓段差を目立たせるため、サーフェイサーを吹いた状態です。

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↓#180のヤスリで全体的に軽く磨いた後の状態

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↓タミヤパテ(ベーシックタイプ) をアクリル溶剤に溶かした液体を塗布した状態

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↓#1000でヤスリがけ①

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↓タミヤパテ(ベーシックタイプ) をアクリル溶剤に溶かして塗布した状態

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↓#1000でヤスリがけ②

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↓タミヤパテ(ベーシックタイプ) をアクリル溶剤に溶かして塗布した状態

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↓#1000でヤスリがけ③

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↓サーフェイサーがけ&軽く#1500でヤスリがけ

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これぐらいまでツルツルになったらOKにしました。

こういった作業をすべてのポリプロピレンパーツで繰り返します。表面積が多いので根気が必要です。

なお、パテは乾くと引け(パテ内の溶剤が揮発してできる凹み)ができるので、パテを使わずサーフェイサーだけで段差埋めする場合でも、1~3回ぐらい塗布&ヤスリがけの処理が増えるぐらいの感触です。

2016.6.28追記

パテは安価で済みますが、匂いがキツイです。一方、サーフェイサーは私のように市販スプレーを使えば費用がかさみますし、手持ちのエアブラシを使っても手入れが面倒だったりして、どれも一長一短があるので、自分に一番合う方法をとれば良いかと思います。

 

以上です。

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