「2. ガンダム装甲設計」カテゴリーアーカイブ

[装甲]下腿部(1)

続いて膝下です。ここはパーツ分割が多いです。取り付け順に構造を図示します。

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上の図の膝裏を御覧下さい。膝関節の稼働を広く取るため、太もも部のパーツが食い込めるよう、膝裏には空間を空けています。すねの裏部分についてもサーボモータの熱が逃げやすくなるよう、隙間を大きく空けました。

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そして、取り付け完了。

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スネ、ふくらはぎ内部と、側面にサーボケーブルの収納スペースを設けているのを確認頂けると思います。

[装甲]足首ガード

足首ガード部のご紹介です。

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内部フレームへの接続は以下のような構造で行っています。

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サーボモーターの回転を伝えるコの字のパーツ(サーボアーム)に足首ガード本体との接続パーツを取りつけします。このパーツは、外側のものはネジの取り付け穴が予めサーボアームに設けられているのでネジを用いて取り付け、内側は接着剤を使って固定しています。

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下の絵では、黒矢印がサーボアームへの取り付け用ネジ穴で、黄色矢印がサーボケーブルを通すダクトとなります。

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実際に内部フレームに取り付けしたのが以下。

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足首ガード本体の内側は、軽量化のため肉抜きしています。

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以上っす。

[装甲]足首パーツ

足首パーツのデザインをご紹介します。

前後裏からのショット。

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分解図をどうぞ。こんな感じで5つのパーツで構成します。

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④と⑤のパーツは、ガンダムが歩く床の状態に対応できるようにするために分割しました。例えば、表面の滑らかな床の上に立つ場合は薄いゴムマットを足の裏に貼ったりして使います。④⑤だけ床の状況に応じて取り換えれば良いというわけです。

下からもどうぞ。

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ガンダムフレームとの接続はこんな感じです。

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サーボモーターの稼働範囲を装甲が邪魔しないように切り欠きをいれています。

 

なお、ガンダムの足は左右対称なので右足も左足も同じパーツが使えます。

装甲設計のコンセプト

装甲設計のコンセプトをおさらいします。以下を意識してガンダムの装甲設計を行いました。若番のほうが優先度高です。

  1. 自分自身がカッコいいと思えるデザインであること。
  2. ロボットとしての機能を極力妨げないデザインであること。関節の稼働幅が広いこと、軽量化、モーターの熱放出など。
  3. メンテナンス性向上のため、接着剤をできるだけ使わない構造であること。スナップフィットできること。
  4. 塗装しやすいように竹串を挿す穴を設ける。

上記の2番は重要で、これを意識することにより、ガンダムに個性が宿ります。ロボットとしての実用性も考慮されたオリジナルのガンダムデザインが出来上がるというわけです。ものづくりをする人にとって、

こんなに嬉しいことはない。

わけです。公式デザインにこだわるという手法もありですが、今回は静態展示の模型ではなく”ロボットの製作”なので、現実的にSFアニメでは出来ることが出来なくなることもあるわけです。今回、それは仕方の無いこととして受け入れ、オリジナルのデザインを追加出来るという喜びを謳歌することで納得することにしました。

2016.6.14追記

この後、ご披露していく各装甲についてはパーツ分割がそれなり細かいことになっています。分割を大雑把にすれば、もっと軽量化も出来るのですが、今回は、

  • 分割を細かくすれば、不具合修正時の再オーダーも小サイズ部品、すなわち安価に出来る。
  • 製造を依頼するインターカルチャーさんにおいては、1オーダーあたり部品点数は制限なしで、縦横高さの寸法の中に干渉しないように出来るだけより多くの部品を配置することでコストを削減できるため、パーツは細分化したほうが全体として安く仕上げられる。

という理由があり、結果としてある程度パーツ分割が細かくなっております。

3D-CADの選定

で記載のとおり、3D-CADはフリーのDesign Spark Mechanical を使用しております。

 

以上っす。